[ストックホルム 16日 ロイター] – スウェーデンのファストファッション大手H&Mが16日発表した第4・四半期(9─11月期)決算は、売上高が前年同期比9%増の617億クローナ(約64億1000万ドル)だった。リフィニティブ・スマートエスティメーツがまとめたアナリスト予想平均の10%増をわずかに下回った。
これを受けて、アナリストは通期の利益が2015年以来、初めて増益になると予想している。在庫水準は依然として高いが、ネット販売への投資強化が功を奏した。
現地通貨ベースの売上高の伸びは5%。
第4・四半期の増収率は、対比する前年より今年のブラックフライデーが1週間遅く、関連のネット販売の一部計上が同四半期に間に合わなかったという。当該の売上高は約5億クローナ相当とみられ、この要因を調整すると第4・四半期の増収率は10%、現地通貨ベースで6%としている。
H&Mは中核的な「H&M」ブランドの店舗の低迷が続いてきたが、グループがようやく回復軌道に入ったとの期待から、株価も今年に入って約53%上昇している。ここ数年はオンラインサービスや新しい店舗コンセプト、独立のブランドなどに投資し、顧客層の拡大を図ってきた。