[ソウル 4日 ロイター] – 韓国銀行(中央銀行)が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)改定値は、季節調整済み前期比0.4%減少し、速報値(0.3%減)から小幅下方改定された。
前年比では、1.7%増加。速報値は1.8%増だった。
また、統計局が発表した5月の消費者物価指数(CPI)は、変動の大きい食品とエネルギー価格を除いたコア指数が前年比0.6%上昇し、伸び率は4月の0.7%を下回り、0.1%上昇を記録した1999年12月以来の低水準となった。
韓国投資証券(KIS)の債券ストラテジスト、Oh Chang-sob氏は「国債利回りは既に政策金利を下回っており、今日発表された統計と市場金利は中銀の利下げを後押しする」と指摘した。
GDPとCPIは、金融市場が開く前に発表された。
韓国銀行は31日、政策金利を1.75%に据え置いた。ただ据え置き決定は6対1で、1人の委員が25ベーシスポイント(bp)の利下げを主張した。意見が割れたことで、ハト派スタンスへのシフトの兆候が明らかになった。
中銀がこの日発表した声明によると、建設投資と輸出は速報値から下方修正された。一方、政府支出の伸びは当初から若干上方修正された。