米ホームセンター業界2位のロウズは5月20日、ベンチャー企業のブーメラン・コマース(カリフォルニア州マウンテンビュー)から価格データ分析事業を買収したと発表した。市場での需要や競合店の価格など大量のデータ分析し、店頭価格を最適化する。
ブーメラン・コマースが持つソフトウエア資産や従業員の一部などを取得した。商品ごとに需要予測や競合店価格の分析を行い、適正な粗利益や在庫レベルを保ちながら、柔軟に価格を調整する。
業界トップのホームデポは2012年に、ビッグデータ分析に基づく価格調整技術に強みを持つベンチャー企業、ブラックロカス(BlackLocus)を買収しており、ロウズの動きはこれに追随するものだ。
なお、価格データ分析事業を売却した後、ブーメラン・コマースは「コマースIQ」に社名を変更、アマゾン・ドットコムに出店する企業向けのEC(インターネット通販)自動化に特化して事業を続ける。