2021年度の外食市場規模は対前年度比6.5%減の11兆6268億円と、2年連続で減少した。外食産業は新型コロナウイルス(コロナ)感染拡大による深刻な影響を受けている。そうしたなか、非接触やデリバリー、新たな販売チャネルを強化する企業は売上が伸長。上位10社の顔ぶれや順位に変化が見られた。
日本マクドナルドHDが2位に浮上
「令和3年外食産業市場規模推計」をもとに算出した2021年度(1~12月)の外食市場規模は対前年度比6.5%減の11兆6268億円(「飲食店」と「喫茶店・居酒屋等」の合算)。中小規模の事業者にとって、コロナ感染拡大が大きく影響したためか、上位10社の市場占有率は22.8%と、前年より3.9ポイント(pt)増加した。市場の内訳を見ると、「飲食店」の市場規模は10兆4018億円と同5.2%減少した。そのうちハンバーガーチェーンを含む「その他の飲食店」のみ同4.2%増となっている。
一方、「喫茶店・居酒屋等」の市場規模も同15.8%減の1兆2250億円に縮小した。その内訳は「喫茶店」が同3.6%減の7767億円、「居酒屋・ビアホール等」はまん延防止等重点措置適用期間の自治体からの営業時間短縮要請が大きく影響を及ぼし、同30.9%減の4483億円と大幅にダウンした。
外食市場で長年首位を維持しているのは、「すき家」や「なか卯」などを展開するゼンショーホールディングス(東京都)だ。22年3月期の売上高は、対前年同期比10.7%増の6585億円。今後3年間で、新規出店や生産性改善のためのデジタル・トランスフォーメーションへ1700億円強を投資する予定だ。
2位には、昨年度まで3位だった日本
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