1000社ランキングに入った総合スーパー(GMS)企業は13社で、業績の前期比較が可能な8社中減収となったのは5社だった。GMS業界は、コロナ禍の影響を大きく受けたが、コロナ収束に伴って人流が増加したことにより、業績はおおむね回復傾向にある。
昨年に続き首位となったのはイオンリテール(千葉県)だ。同社の2023年2月期売上高は対前期比3.6%減の1兆7515億円と減収だったが、営業利益は3期ぶりに黒字化、最終赤字幅も前期から縮小している。背景にあるのは、衣料品やH&BC(ヘルス&ビューティケア)など非食品の売上高の伸長だ。さらにAIの活用や在庫最適化による粗利益率の改善などに取り組み、大幅な損益改善を実現したことも奏功した。
一方、2位のイトーヨーカ堂(東京都)の23年2月期の売上高は新収益認識基準会計の適用に伴い、同31.7%減の7293億円。総額売上高では対前期比0%増だった。同社は9月1日に同じくセブン&アイ・ホールディングス(東京都)傘下のヨーク(東京都)を吸収合併し、両社の運営効率の最大化に努めるとしている。
3位は、昨年3位だったイズミ(広島県)が
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