日本通信販売協会が発表した2020年度(20年4月〜21年3月)の通信販売市場の規模(速報値)は、前年度比20.1%増の10兆6300億円だった。金額ベースでは、前年度に比べて1兆7800億円の増加となった。
コロナ禍で非接触の購入手段として利用が広がり、調査を開始した1982年度以来初めて20%を超える伸びとなった。通販市場の成長率がプラスとなるのは22年連続で、直近10年の平均成長率は8.7%となっている。
通販市場ではインターネットモール系が堅調で、商材では家電や家具、食品など在宅時間が長くなったことに伴って需要が伸びている商品が好調だった。
同協会は、434社の会員企業の実態調査に、有力非会員386社の推計売上高を加算して市場規模を算出している。