[28日 ロイター] – 米マクドナルドが28日発表した第2・四半期決算(6月30日まで)は、売上高や利益が急増し、市場予想を上回った。店舗の再開に加え、韓国アイドルグループ、BTS(防弾少年団)とのコラボレーション商品を投入したことなどが業績を後押しした。
今年度の世界的な売上高の伸びは10%台半ばから後半になると予想。従来は10%台半ばを見込んでいた。また、インドで最初に確認された感染力の強い新型コロナ変異ウイルス「デルタ株」のまん延で不透明感が根強いと強調した。
株価は午前の取引で約2.5%安。
世界の既存店売上高は40.5%急増し、コロナ禍に見舞われる前の2019年の水準を2四半期連続で上回った。市場予想は39.81%増だった。
同社は「『BTSミール』が顧客の来店を促し、主力メニューの一つであるチキンマックナゲットの売り上げに大きく貢献した」と指摘。 ケンプチンスキー最高経営責任者(CEO)は、米欧で労働力不足が深刻化しており、店舗を運営するスタッフの確保も「難しい」と述べた。
米国の既存店売上高は25.9%増加。19年との比較でも15%近く伸びた。リフィニティブのアナリスト予想平均は23.84%増。
総売上高は57%増の58億9000万ドル。前年同期はコロナ制限に伴い30%落ち込んでいた。
純利益は22億2000万ドルと約4倍増。1株利益は2.37ドルと、予想の2.11ドルを上回った。