住友商事(東京都)の100%子会社であるサミット(東京都)は、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県で食品スーパー(SM)約120店を展開する。2021年3月期連結の営業収益は3264億円(対前期比6.8%増)、営業利益は126億円(同49.0%増)。新型コロナウイルス(コロナ)感染拡大による内食やまとめ買い需要の高まりを受けて、業績が大きく伸長した。
同社で注目したいのは、コロナ感染拡大以前から変化する食ニーズに対応し、業績を伸ばしてきたことだ。16年から、生鮮の総菜化や部門横断型の売場づくりを行う独自の商品政策(MD)「新MD」を推進。近年は、鮮度感を訴求する欧州のマルシェ(市場のこと)のような空間構築にも注力するほか、ユニークなチラシ販促の実施など次々と独自の施策を実施してきた。その結果、競争が激しい首都圏のなかでも、既存店売上高を高い水準で伸ばし続けている。
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