調剤薬局大手のアインホールディングス(HD)は12月3日、2021年4月期の連結営業利益が前期比42.7%減の92億円になる見通しだと発表した。従来予想を54億円引き下げた。
6月に発表した従来予想では、新型コロナウイルス感染症の影響を7月までと想定していたが、依然として感染拡大が続いていることから、影響は期末まで続くと想定し、業績予想を下方修正した。
売上高は2.5%増の3000億円、純利益は45.5%減の50億円と、従来予想をそれぞれ110億円、32億円引き下げた。
同日発表した20年5〜10月期の連結業績は、売上高が前年同期比0.3%減の1453億円、営業利益が53.0%減の39億円、純利益は43.1%減の26億円だった。主力のファーマシー(調剤薬局)事業は、新型コロナの影響で処方箋枚数が減少、店舗運営の効率化のため前期に64店舗を閉鎖・事業譲渡したこともあって、減収減益だった。リテール(ドラッグストア)事業は、化粧品の販売不振などでセグメント利益が10億円の赤字(前年同期は4億円の黒字)に転落した。