[ブリュッセル 1日 ロイター] – 欧州連合(EU)統計局が発表した11月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は前年比0.3%低下した。エネルギー価格の大幅下落が響き、4カ月連続の低下となった。
低下率は9月、10月と同じだった。ロイターのエコノミスト予想は0.2%低下だった。
前月比では0.3%低下した。
エネルギー価格は前年比8.4%下落。一方で未加工食品は4.2%上昇。エネルギーと未加工食品を除いたコア指数は10月と同じく前年比0.4%上昇だった。
エネルギーと未加工食品に加えてアルコール、たばこを除いた指数は前年比0.2%上昇で、10月と同じ伸び率だった。
キャピタルエコノミクスのエコノミストは「夏以降のインフレ低下について政策当局は、ドイツの付加価値税引き下げや変則的な夏物衣料セール時期などの一時的要因とみていたようだ。しかし低下の程度や持続性からみて、一時的要因だけでは説明しきれない」との見方を示した。