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三菱商、純利益予想は62%減 三菱自への資金支援検討せず

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8月13日、三菱商事は、2021年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前年比62.6%減の2000億円になりそうだと発表した。写真は都内で2016年4月撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

[東京 13日 ロイター] – 三菱商事は13日、2021年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前年比62.6%減の2000億円になりそうだと発表した。上期中は新型コロナウイルスの影響が継続し、下期以降は年度後半に向けて経済環境が緩やかに回復に向かう前提としている。リフィニティブがまとめたアナリスト予想の平均は2589億円。

資源価格低迷の影響を含め、新型コロナの影響は通期で3000億円と見込む。影響が大きいと見込む自動車モビリティーは世界的な自動車需要の大幅な落ち込みによる販売台数減と三菱自動車工業の持分利益減少を想定する。金属資源や天然ガスでも、経済活動停滞に伴う需要減や価格下落を見込む。一方、電力ソリューションは建設工期などが遅延する可能性があるものの、発電事業は大部分が長期契約に基づいており影響は限定的とみている。

20年4―6月期の純利益は前年同期比77.3%減の366億円だった。

増一行常務執行役員・最高財務責任者(CFO)は13日の決算会見で、今期の業績予想について、資源価格の低迷を含む新型コロナのマイナスインパクト3000億円を織り込んだ上での見通しだと説明した。

減損損失などで影響を受けている三菱自動車に対しては、資本、資金的な支援はまったく検討していないと述べた。伊藤忠商事が子会社のファミリーマート株式を公開買い付け(TOB)して経営関与を大幅に強める動きに関連し、ローソンに対するスタンスを問われ、資本関係の見直しは検討していないと語った。