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ワタミ、65店舗を閉鎖へ、減損計上で20年3月期は29億円の最終赤字

緊急事態宣言下の渋谷の様子
東京都の外出自粛要請や政府の緊急事態宣言を受け、ワタミなど大手居酒屋チェーンは軒並み休業・時間短縮を迫られた。(写真はgettyimages)

 居酒屋大手のワタミは5月27日、4月以降に65店舗を閉鎖すると発表した。これに伴い、店舗の減損損失19億円を含む20億円の特別損失を計上。2020年3月期連結決算は、29億円の最終赤字(前期は13億円の黒字)となった。

 同社の国内外食事業の売上高は、2月までほぼ計画通りに推移していたものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、3月の既存店売上高は前年同月比40.4%減と大きく減少。緊急事態宣言が発令された4月の既存店売上高は、92.5%減と壊滅的な打撃を受けた。

 同社は3月末時点で国内に491店舗を展開しており、4月以降に閉鎖する店舗数は全体の13%に当たる。20年3月期には37店舗を新設、26店舗を閉鎖していた。

 ワタミの20年3月期の売上高は前期比3.9%減の909億円、営業利益は91.3%減の9200万円だった。21年3月期の業績予想については、「未定」とした。