21日の東京株式市場は前日に続き、小売業の続落が目立った。要因として考えられるのは中国発の新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大懸念がありそうだ。
主なところだと大丸・パルコを傘下に持つJ.フロントリテイリングは前日から-1.7%下落、三越伊勢丹は-2.2%となった。毎年、多くのインバウンド需要を取り込み話題となるドラッグストア業態においても、マツモトキヨシHDは-1.8%、ココカラファインも-1.9%となった。
春節を控え、小売各社はインバウンド需要による消費拡大が期待されていた。昨年10月の消費税増税の影響が長引いており、スーパーマーケットを中心に苦戦が伝えられていた中で、さらなる業績の懸念材料となりそうだ。
春節は1月24日から。昨年度の1~2月の訪日中国人旅行者は70万人を超えた。