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英グラクソ、抗潰瘍薬ザンタックを全市場で自主回収 発がん性巡り

グラクソ・スミスクラインロゴ
10月8日、英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は8日、胃や十二指腸潰瘍の治療薬「ザンタック」を全市場で自主回収すると発表した。写真はシンガポールで2018年3月撮影(2019年 ロイター/Loriene Perera)

[8日 ロイター] – 英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は8日、胃や十二指腸潰瘍の治療薬「ザンタック」を全市場で自主回収すると発表した。安全上の注意のためとしている。数日前に米食品医薬品局(FDA)が、許容量を超える発がん性不純物の混入を確認していた。

同社広報担当者はロイターに対し、英医療製品規制庁(MHRA)に自主回収を通知したことを確認した。MHRAによると、対象になるのは処方薬4種で、別の会社が生産している市販薬は含まれない。

グラクソは、懸念解消に向けて規制当局に協力していくと表明した。

ザンタックはラニチジン塩酸塩を原薬とする製剤。米オンライン薬局バリシュアが発がん性不純物N─ニトロソジメチルアミン(NDMA)について警告を出したことから、欧米の規制当局が先月、安全性調査の実施を発表していた。