[東京 21日 ロイター] – 麻生太郎財務相は21日の閣議後会見で、前日公表された1─3月期の国内総生産(GDP)一次速報について「悪くない」とし、「日本経済のファンダメンタルズはしっかりした状況が続いている」と指摘した。一方、「輸入が減ってGDPが良くなっている面もある」とも説明した。消費増税の最終判断と、取り沙汰される衆院解散判断は「関係ない」と明言した。
市場の事前予想とは異なり2四半期連続のプラスとなった1-3月GDPについて「中国経済が理由で輸出がマイナスになり、設備投資が製造業を中心に先送りの感じがしないでもない」と指摘した。
中国の鉄鋼業が世界需要に匹敵する年間8億トンを作り続けているにもかかわらず「中国外で鉄鋼のダンピング販売の話が聞かれない」と指摘し、「中国の公共工事が活発化しているのだろう」と推察。その上で「短期的には景気の底割れを防ぐから悪くない」と述べた。
(竹本能文)