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全国百貨店、3月の売上高は0.1%増、免税品の売り上げが過去最高を記録

インバウンド(訪日外国人)向けの免税品売上高が14.9%増の332億円と過去最高を記録 写真はロイター

 日本百貨店協会が発表した全国百貨店の3月の売上高は、既存店ベースで前年同月比0.1%増と2カ月連続のプラスになった。

 国内顧客向けの売上高は0.8%減と前年実績に届かなかったものの、インバウンド(訪日外国人)向けの免税品売上高が14.9%増の332億円と過去最高を記録した。

 免税品売上高は1月に26カ月ぶりのマイナスとなったが、2月は14.8%増と復活、3月も大きく伸びて国内顧客向けの販売不振を補った。

 商品別では、富裕層消費とインバウンドの活況を受け、身のまわり品(1.2%増)と雑貨(3.6%増)が2カ月連続のプラス。化粧品(5.7%増)と美術・宝飾・貴金属(6.7%増)も引き続き好調だった。また、物産展やホワイトデー関連イベントが堅調に推移したことから、食料品が0.1%増と5カ月ぶりにプラスに転じた。衣料品は1.4%減と前年割れだった。

 地区別では、名古屋(3.0%増)や大阪(2.6%増)が好調で、10大都市が0.8%増と2カ月連続のプラスとなる一方、10大都市を除く地方は1.4%減と23カ月連続のマイナスだった。