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都区部コアCPI12月は前年比0.5%上昇 エネルギーが押し上げ

都内の横断歩道を渡る人
総務省が1月7日発表した12月の東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数、コアCPI)は前年同月比0.5%上昇となった。4カ月連続のプラス。写真は2016年2月、都内で撮影(2022年 ロイター/Thomas Peter)

[東京 7日 ロイター] – 総務省が7日発表した12月の東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数、コアCPI)は前年同月比0.5%上昇となった。4カ月連続のプラス。電気代や都市ガス代などエネルギー価格が上昇し、2020年2月以来の大きな上昇幅となった。

ロイターがまとめた民間調査機関の予測中央値は前年同月比0.5%上昇だった。

「エネルギー」は16.9%の上昇し、1981年3月以来40年9カ月ぶりの大きな上昇率を記録した。このうち電気代は16.3%、都市ガス代は15.9%それぞれ上昇し、前月から伸び率が拡大。ガソリンは22.7%、灯油は23.8%それぞれ上昇した。

宿泊料は、政府の観光需要喚起策「GoToトラベル」で前年に大幅に下落した反動で44.0%上昇した。

携帯電話通信料は53.6%下落し、総合指数を1.13ポイント押し下げた。大手携帯キャリアの新しい低価格プランが押し下げにつながった。

総合指数は前年同月比0.8%上昇で、2019年12月以来2年ぶりの伸び率。光熱・水道や食料などが押し上げに寄与した。

食料のうち、まぐろなどの「生鮮魚介」は14.2%上昇、たまねぎなどの「生鮮野菜」は同7.7%上昇した。

生鮮食品およびエネルギーを除く総合指数は0.3%低下だった。