北海道内で宅配、店舗事業を展開し、成長を続けているコープさっぽろ。競合のネットスーパーや食品スーパーと比較した際、どのような特徴が見られるのだろうか。消費者の購買データとコメントから、コープさっぽろの利用実態を見てみよう。
店舗事業
年代別では50代以上少人数世帯が多く利用
店舗事業調査概要
●調査日:2024年6月7~18日
●形式:インターネット調査
●対象者:北海道在住のPOB会員
●回答者数:2394人(性別=男性33.3%、女性66.7%)
mitoriz(ミトリズ:東京都/木名瀬博社長)は、全国50万人以上のアクティブユーザーから月間1000万件のレシートデータを収集する消費者購買行動レポートデータサービス「マルチプルID-POS購買理由データPoint of Buy」(ポイント・オブ・バイ:以下、POB)を運営し、消費者の購買行動やその背景などを分析している。
今回はまず、コープさっぽろの店舗事業の利用実態を比較調査するべく、北海道に在住するPOB会員2394人を対象に、食品スーパー(SM)の利用に関するアンケートを実施。食料品の購入先としてメーンで利用されている上位6チェーンのアークスグループ、イオン、コープさっぽろ、マックスバリュ、トライアル、ダイイチを対象に、各チェーンのメーン利用者の購買動向を比較した(図表❶)。
メーン利用者を年代別で比較すると、コープさっぽろは「50代以上」の割合が52.2%で、トライアル、マックスバリュに次いで高い。また、家族構成をみると、コープさっぽろは「2人以下」(65.4%)と「子供なし」(60.1%)がマックスバリュに次いで高かった。比較的高齢の少人数世帯に支持されているといえる。
6チェーンともに、メーンで利用するチェーンの利用頻度は「週1回以上」が約9割を占め、1回当たりの購入金額は「1万円未満」が9割を超えている。1回当たりの買い上げ点数が「15点以下」の割合は、コープさっぽろが最も高かった(82.4%)。後述するが、コープさっぽろは宅配と店舗を併用する人も一定おり、宅配と使い分けをしていることが影響しているかもしれない。
ポイントのお得感と生鮮、総菜が好評
メーンで利用するチェーンが競合チェーンよりも優れている点については
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