ヤオコー(埼玉県/川野澄人社長)とサミット(東京都/服部哲也社長)は2024年12月、毎年恒例の年末合同記者会見を開催した。2024年は前年に続いて、各種コスト増に起因する商品価格の値上げに見舞われたほか、過去最高水準の賃上げも実施されるなど、難しい経営を迫られた1年だった。両トップは24年をどう振り返り、25年はどのような戦略を考えているのか。会見での発言を抄録する。

今期(2025年3月期)は8店舗の新規出店を計画しており、12月までに旗艦店「久喜吉羽店」(埼玉県久喜市)を含む7店舗を出店した。新店はいずれも比較的好調で、さまざまな実験をするなかでお客さまに支持されるポイントも見えてきた。
既存店も好調だ。前期は1品単価の上昇が既存店の伸びを牽引したが、今期は客数も伸長しており、既存店売上は好調に推移している。
3カ年の第11次中期経営計画の初年度にあたる今期は、「価値に集中する」という経営方針を掲げ、「おいしさ」「品揃え」「提案」「安さ」の4つの価値を磨いている。そのなかでも、とくに力を入れているのが「おいしさ」の追求だ。
今期の取り組みのなかでお客さまの支持を得られたのが、
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