ウォルマート(Walmart)はコロナ禍の2020年10月、買物客がより簡単に探しているものを見つけられるよう「デジタル対応の買物体験」店舗を発表した。それから約3年経った23年8月、ニュージャージー州セコーカス店を改装、新たな店舗フォーマットへと進化させた。その店舗づくりとねらいについて見ていきたい。
新店舗フォーマット 開発の経緯
ウォルマートが2020年10月に発表した「デジタル対応の買物体験」店舗の概略からおさらいしたい。ポストコロナの道筋がまだ見えない時期、以下の4点に対応することをねらいとした。
- 「密」を避け従業員・顧客の安全を確保するため、空港施設を研究して通路幅を拡大
- 店内滞留時間の短縮を目的に、遠目からでもどこに何があるかがわかるようにサイネージを設置
- 顧客と従業員が商品を簡単に見つけられるよう、什器に大きな番号を設置
- セルフレジを拡張しスペースを拡大
テストを経て22年1月に発表した新店舗フォーマットでは、店舗とECの買物体験が統合された一方で、店舗とECの異なる強みを顧客が理解し活用できることにも焦点を当てている。
23年8月18日、ニュージャージー州セコーカス店が新フォーマットへと改装オープンした。同店は
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