地域密着チェーンとして地盤の滋賀県を中心に強い顧客支持基盤を持つ平和堂。その平和堂に対して、消費者は競合チェーンと比べてどんなイメージを持ち、どんな風に利用し、どこに満足を感じ、どこを改善して欲しいと思っているのか。mitoriz(ミトリズ:東京都/木名瀬博社長)によるアンケート・レシート調査が意外な結果もあぶり出した。
京都、滋賀で圧倒的な利用
mitorizは、全国50万人以上のアクティブユーザーのレシート画像とアンケート回答を収集する購買証明付き購買理由データベース「マルチプルID-POS購買理由データPoint of Buy(ポイント・オブ・バイ:POB)」を保有し、消費者の購買理由やその背景などを分析している。
今回は「平和堂の購買動向や消費者の特徴、ニーズ」について競合する小売店を含め、2023年4月25日~5月9日、京都府、滋賀県に在住するPOB会員1070人を対象に、インターネットアンケートを実施した。回答者の平均年齢は49.0歳で、女性が59.1%を占めている。居住地別では京都府が68.1%で、滋賀県が31.9%であった。
まず、食品の購入先としてメーンで利用しているチェーンをたずねた。「平和堂」(アル・プラザ、フレンドマート)が22.1%で最も多く、「イオン」(イオン、マックスバリュ)これに次ぎ(15.9%)、「フレスコ」(7.5%)、「西友」(5.8%)の順となっている。なお、5位以下は「ライフ」「万代」(各5.0%)、「バロー」(3.1%)の順だった。
これら上位4チェーンを対象に、メーン利用者の購買動向を比較した。
メーン利用者の年代を見ると、平和堂のメーン利用者は「50代以上」が49.4%を占める一方、「30代以下」は19.0%にとどまり、イオン(31.2%)や西友(35.5%)よりもその割合が小さい。
また、メーンで利用するチェーンの利用期間が「5年以上」の割合は平和堂が4チェーンで最も大きかった(84.8%)。
競合と比較すらしない!ポイントサービスも高評価
メーンで利用するチェーンが競合チェーンよりも優れている点をたずねた(図表❶)。平和堂では
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