セブン&アイ・ホールディングス(東京都/井阪隆一社長:以下、セブン&アイ)とイオン(千葉県/吉田昭夫社長)が2023年2月期の通期決算を発表した。コロナ禍3年目で迎えた両社の決算は、前期に続いて増収・増益を達成。売上高に当たる営業収益は、両社とも過去最高を更新した。
セブン&アイ
営業収益11兆円に到達、各段階利益も最高を更新
セブン&アイの2023年2月期の連結業績は、営業収益が対前期比35.0%増の11兆8113億円、営業利益が同30.7%増の5065億円、経常利益が同32.7%増の4758億円、当期純利益が同33.3%増の2809億円だった。営業収益、各段階利益ともに過去最高を更新し、営業収益は国内小売として初めて10兆円を突破、11兆円の大台に乗せた。
大幅増収・増益に貢献したのは「海外コンビニエンスストア(CVS)事業」だ。同事業の営業収益は同70.3% 増の8兆8461億円、営業利益は同81.2%増の2897億円だった。セブン&アイは22年2月期から26年2月期までの中期経営計画において、米セブン-イレブン(7-Eleven,Inc.)を中心とした海外CVS事業を主たる成長ドライバーに据えている。23年2月期は、21年5月に買収手続きが完了した米スピードウェイ(Speedway)の業績がフル加算されたことに加え(前期は7.5カ月分の業績)、ガソリン価格も高水準で推移。そのほか為替影響などもあって大幅な増収・増益で着地している。
主要セグメントの業績を見ていくと、セブン-イレブン・ジャパン(東京都/永松文彦社長:以下、セブン-イレブン)を中心とした「国内CVS事業」は、
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