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エリアで業態開発進める、ウエルシアHDのフード&ドラッグ戦略とは?

フード&ドラッグメインイメージ

ドラッグストア(DgS)最大手のウエルシアホールディングス(東京都/松本忠久社長:以下、ウエルシアHD)は近年、フード&ドラッグを強く志向している企業の1つだ。生鮮部門の自社運営や同じイオン(千葉県/吉田昭夫社長)グループの食品スーパー(SM)との共同出店、さらにはフード&ドラッグ専業の合弁会社の設立も行うなど、ダイナミックな動きを見せている。直近の決算説明会での松本社長の発言をもとに、同社の食品販売を中心とした戦略を分析する。

フード&ドラッグの展開を各地で拡大

 ウエルシアHDは、2023年2月期第3四半期決算説明会で配布された資料内に、同四半期の取り組みの一部として「専門性の追求・営業力の強化、フォーマットの強化」を挙げ、その中で「北陸・九州・幕張で『食』カテゴリーの実験を継続した」と記している。

 同社は20年4月に「平塚四之宮店」(神奈川県平塚市)を「食品強化型実験店舗」として開業したのち、DgSとしての食品の品揃え、商品構成の研究を進めていった。その後、21年10月には「イオンタウン幕張西店」(千葉県千葉市:以下、幕張西店)で生鮮・総菜売場の自社運営に挑戦。ここではイオングループで生鮮のプロセスセンターを運営するイオンフードサプライ(千葉県/戸田茂則社長)や、同グループ傘下の総菜専門チェーン「オリジン弁当」の近隣店舗などから商品供給を受けるかたちで、約150坪の直営生鮮売場を展開した。

マックスバリュ北陸の売場を併設したウエルシア鯖江上河端町店

 さらに同年12月には、マックスバリュ北陸(石川県/師井昭造社長)、ウエルシアHDと資本関係にあるホームセンターみつわ(福井県/山本丈雄社長)とともに、福井県内でDgS、SM、ホームセンターの3つの業態を融合させた「マックスバリュエクスプレス福井北四ツ居店」(福井県福井市)をはじめ数店舗を開業。そして22年4月には、イオン九州(福岡県/柴田祐司社長)と協業し、生鮮をフルラインで揃える食品強化型店舗「ウエルシア熊本麻生田(あそうだ)店」(熊本県熊本市:以下、熊本麻生田店)を出店している。これから派生するかたちで、同年9月にはイオン九州との合弁会社・イオンウエルシア九州(福岡県/安倍俊也社長)を設立。今春から九州内でフード&ドラッグの新業態の出店を進めることを発表している。

DgS、SM、ホームセンターの3つの業態を融合させた「マックスバリュエクスプレス福井北四ツ居店」

松本社長が示した「成功への道筋」

 ウエルシアHDの松本社長は決算説明会で、これらの食品強化型店舗について詳しく言及。フード&ドラッグ市場深耕への強い意思をのぞかせた。

 まず、

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