大創産業の出店戦略において重点エリアの1つとなっているのが、東京都心部である。商業施設や食品スーパー内などに加え、単独での路面店出店も積極的に進めている。賃料の高騰に加え、出店用地が限られるなかで増えているのが、100坪以下の小型店だ。そうした店舗の1つ、「DAISO人形町駅店」(東京都中央区:以下、人形町駅店)の売場をみていこう。
オフィスと家庭双方の需要を取り込む
人形町駅店がオープンしたのは2021年8月。東京メトロ日比谷線・都営地下鉄浅草線が乗り入れる「人形町」駅を出てすぐ、人形町交差点の角地という好立地に位置する。
2フロア構成で、売場面積は約55坪。大創産業の中では小型店の位置づけだ。店舗が位置する日本橋人形町は、オフィスビルや飲食店が立ち並ぶほか、近年はマンションの開発も増えており、昼夜ともに人口が密集しているエリア。こうした商圏特性を踏まえ、人形町駅店ではオフィスワーカー向けの事務用品や文具を豊富に揃えつつ、キッチン・掃除用品をはじめとした生活雑貨の品揃えも充実させている。
フロアごとに売場を見ていくと、1階ではレジ、食品、化粧品、衛生用品、季節商材などを配置する。通りに面した売場最前部のゴンドラでは取材時、クリスマス関連のグッズを集積しており、プレゼント用の紙袋や包装材、クリスマスカード、サンタの帽子などを販売、季節感を演出していた。
レジ
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