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ウエルシア、生鮮フルラインの新型ドラッグストア、幕張西店の全貌を徹底解説

ドラッグストア(DgS)大手のウエルシアホールディングス(東京都/松本忠久社長:以下、ウエルシアHD)傘下のウエルシア薬局(同)が、“食領域の深掘り”に本腰を入れている。10月21日には「食品強化」を志向する新たな実験店を千葉県内に開業。生鮮と総菜を含む食品売場を直営で展開すると同時に、専門性の高い調剤薬局やヘルス&ビューティケア、健康提案を切り口とした売場づくりを追求し、ワンストップショッピングの利便性を高めている。コロナ禍を経て食品をめぐるボーダレスな競争がさらに激化するなか、ウエルシアの動きは市場に一石を投じることになるか──。

NSCの核店舗での出店、食品はすべて直営

 ウエルシア薬局は10月21日、千葉県千葉市美浜区に「ウエルシア イオンタウン幕張西店」(以下、幕張西店)を開業した。同日開業したイオンタウン(千葉県/加藤久誠社長)のNSC(近隣型ショッピングセンター)の核店舗の位置づけで、同NSCにはコインランドリーやフィットネスジム、クリニック、さらに来年夏には併設して約180床を有する「幕張病院」も開業する予定となっている。

食品強化の新たな実験店としてオープンした幕張西店。イオンタウンのNSCに核店舗として出店した

 イオンタウンのNSCにはイオン系の食品スーパー(SM)が核店舗として収まるのが定石だが、イオンタウン幕張西にSMは出店していない。食品小売業態が欠落しているかと思いきや、実はその領域を担うのがウエルシア薬局の店舗だ。

 出店の背景はやや複雑で、当初は

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