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綿半ホームエイドが、ホームセンターを改装して、最先端のスーパーマーケットを作った理由

ローカルスーパー大

リアル店舗の価値追求し、グローサラントも!綿半ホームエイド(牧島禎彦社長)は、長野県を地盤に、ホームセンター(HC)、スーパーセンター(SuC)を展開する企業である。近年はSuCを出店の軸にしながら、M&A(合併・買収)も行いながら店舗数を増やしている。同社の今後のさらなる成長戦略をまとめた。

綿半ホームエイドの強さのポイント

  1. SMとHCを組み合わせた独自のスーパーセンター業態
  2. 非食品のEDLPと生鮮のインストアの掛け合わせ
  3. 最新店ではグローサラント、生鮮の対面コーナーを導入

綿半ホームエイドとは

 綿半ホームエイドは、建設業やハウスメーカー、小売企業などを傘下に持つ綿半ホールディングス(以下綿半HD、東京都/野原勇社長)の中核企業。元々HC企業として誕生したが、競合激化の中、2005年より段階的に食品の導入を進めSuC業態に転換、急成長を遂げた企業だ。

2021年9月に改装オープンしたばかりのスーパーセンター八田店。元は900坪のHCだったが、SMに300坪を振り分けSuC化した。園芸売場に強みを持つ店でもある

 15年に愛知県地盤のSM、キシショッピングセンター(現綿半フレッシュマーケット:大原弘嗣社長)を、さらに16年には東京都地盤のHC、Jマート(現綿半Jマート:牧島禎彦社長)を綿半HDが買収。2 0 年には長野県内でドラッグストア(DgS)と調剤薬局を計6店舗展開するほしまん(牧島禎彦社長)がグループ入りしている。

 綿半ホームエイドを中心とする小売部門の業績は21年3月期、売上高が806億円(対前期比3.8%増)、セグメント利益は25.6億円(同58.2%増)と、コロナ禍の巣篭もり需要を受け、力強く成長している。

 綿半グループの特徴は、グループ内企業の再編をせずに法人格を残す一方で、機能会社であるグループの綿半パートナーズ(野原勇社長)が、プライベートブランド(PB)開発、バイイング機能のほか、総務人事教育などのバックオフィス機能まで担うことで、効率的な運営を行う点にある。綿半パートナーズのバイヤーは綿半ホームエイドからの出向者が多く、綿半フレッシュマーケットも綿半ホームエイドもバイイングは共通化されている。

綿半ホームエイドの基本戦略と生鮮強化

 綿半ホームエイドは

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