カインズ(埼玉県/高家正行社長)は8月下旬、建築のプロをターゲットにした会員制卸売事業を開始、1号店として神奈川県横浜市瀬谷区に、会員制建築プロショップ「C’z PRO 東名横浜店」をオープンした。カインズがアプリからQR決済まで自前で開発した「デジタルストア」に迫った。
職人の困りごと、デジタルで解決
今日の作業に必要な資材が足りないことが早朝の建築現場でわかった。最寄りの店で仕入れようにも、時間も取れそうにない、困った──。
さまざまな現場を掛け持ちする建築職人や一人親方にとってのこんな「あるある」も、カインズのプロショップが過去のものとしてくれそうだ。なぜなら、店舗から5km圏内であれば、C’z PROのアプリから必要な資材を選んで決済すれば、当日午後には現場に直送してくれるからだ。カインズは、この新たなプロショップ「C’z PRO」で顧客の不便を解消し、これまでにない利便性を提供することをねらっている。
カインズでは2019年より3SBU(戦略的ビジネスユニット)制に移行しており、今回の会員制卸売事業および会員制建築プロショップを展開するプロ事業部はそのSBUの1つ。
事業を統括するプロ事業部長の深井彰氏は「プロ事業部は、建築のプロの作業が早く確実に終わる、プロのあらゆる『欲しい』が揃う商品、サービス、店、ECを推進。プロにとって唯一無二の存在となるため、デジタル技術をわかりやすく活用し、便利さの革命を起こす」と事業コンセプトを語る。
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