コロナ禍のウォルマートに学ぶ!非食品カテゴリーの提案手法
新型コロナウイルス感染症の不安が蔓延するなか、これまで以上に近所の日常使いのお店に対する期待が高まっている。その期待に応えるために食品小売業各社は、非食品売場ではどのような提案を行うべきか。米国のウォルマート(Walmart)を参考にその方向性を提示したい。
ライフスタイルに必要な商品提案
米国の大衆にとって、ウォルマートは世界最大のチェーンである以前に、日常の暮らしに必要なものがいろいろ揃う、近所の便利な買物先である。その信頼は、コロナ禍のように日常生活が脅かされるような危機下でも揺るぎない。人々は食品から日用品、ふだん着など、自宅で生じるさまざまなニーズに対応する商品を求めて、ウォルマートを訪ねる。
もっとも、外出自粛という制約が課せられた生活では、選べるライフスタイルも、従来とはずいぶん異なる。新しいライフスタイルに応じるためにウォルマートは、新しい日常において便利な商品を発掘し、提案を続けている。
同社は2020年度第1四半期(2~4月)の新型コロナウイルス感染症拡大危機状況下の販売動向を発表した。5月19日、金融アナリストとの電話会議に参加したダグ・マクミロンCEOの説明によると、コロナ禍の消費動向の変化には3つの段階があった。
第1段階では、紙製品や衛生用品などに需要が集中した。
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