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アフターコロナに向けて、「組織力をピークに引き上げる」2つのオペレーション改革法

こんにちは、成田直人です。多くの店が自粛要請に応える形で閉店をしています。もしかしたらあなたの店も閉店しているかもしれません。今回は、アフターコロナに向けて行うべき、組織をピークに持っていくやり方についてお話しします。

recep-bg / iStock

店舗運営の基礎をZOOMなどで共有しよう!

 当社クライアントの中にも当然ながら閉店している店がたくさんあります。様々な角度からアドバイスをするのですが、ここで気をつけなければいけないのは「売上が下がる」だけでなく、アフターコロナのタイミング、つまり営業を再開した時、「店舗運営でトラブルが激増する可能性がある」という話をします。

 いまだ、コロナが終息していつもどおりに店舗を運営できる日はいつになるのか、まだわかりませんが、仮に7月頃にはある程度消費活動がもとに戻ると仮定しましょう。となるとあと2ヶ月ちょっととなります。

 基本的に決まった日付ではなくても、経営者(店長)は「見込み」を考えて逆算して準備をしていく必要があります。その一つが顧客満足度の維持です。来たるべき時にモチベーションを持って働いてもらうために、いまは出勤できないスタッフに自宅でゆっくりすごしてもらうことも一つでしょう。しかし、私の感覚では「会社のためにアクションを起こしたい!」と思っているスタッフが多いように感じます。だからこそ、今一度店舗運営の基礎についてZOOMを通してでも良いですし、動画を作成してYOUTUBEでスタッフ限定公開にして見てもらう、ということでも良いでしょう。

 今回は基礎編・応用編のオペレーションを用意したのでぜひ参考にして配信をしてみてください。

 基礎編:オペレーションの確認

 入荷検品や在庫整理、前陳など、店舗スタッフの業務を一度すべて明確にして会社で決められている手順とミスや漏れのないように進める方法を提供しましょう。「そんな当たり前のことを!」と思うかもしれませんが、実際に当社クライアントで実施しましたが、「そうだったんだ!」と新たな発見をするスタッフや「そこが抜けていた!」とプロセスで端折っていたことに気づいたスタッフが続出。良い振り返りになったと言う声をたくさんいただいているのでぜひやってみてください。

 応用編:凄腕スタッフのオペレーション術を学ぶ、真似る

 スタッフの暗黙知になっている「仕事がデキる人」の仕事内容をヒヤリングして他のスタッフでもできるように噛み砕くことで自店舗のオペレーションをアップデートすることができます。こういうことは時間があるときにしかできません。凄腕スタッフを見つけて仕事の仕方を細かく聞いて、「他のスタッフができるようにするにはどうしたらいいか?」を考えてみましょう。そうすることで個々のスタッフのオペレーションの質は高まり、アフターコロナで組織にだいぶ余裕が生まれます。余裕が生まれることで顧客満足度も維持することができる、というわけです。

  いかがでしたでしょうか。

 また毎日忙しい日々がやってきます。たくさんのファンで溢れる店を作るためにもコロナ前の店よりももっと良い店を作り上げましょう。アフターコロナは一時的ですが消費活動が爆発すると思っています。今までとは違う新規のお客さまもたくさんやってくることでしょう。新規のお客さまがいつきてもファンになるお店を作るために今回はオペレーションを紹介しましたが、他にも接客マナー、服装、他部署(他売場)との連携の取り方、レジ対応、店内の導線などテーマは多岐に渡ります。できることからコツコツと一緒に働くメンバーと議論を深め、個々のスタッフが持つ価値を細分化して誰でもできるように落とし込み全スタッフをスーパースタッフに育てていきましょう。アフターコロナに向けて最適な準備を重ねることが大切です。

なりた・なおと
19歳でABCマートアルバイト個人売上日本一を獲得。マネージャーになり昨年度対比1位、2位の原動力となる。その後、PC専門店PCデポに入社し、7ヶ月で個人売上1億円を達成。翌年、「良い」よりも「成果が出る」をモットーに小売・サービス・飲食業専門コンサルティング会社「株式会社FamilySmile」を創業。現在は、一部上場企業を中心にコンサルティング・研修・講演を手がけ多くの店舗で昨年度対比120%を達成。中には、3年で売上2倍になる店も続出するほどコンサルティングには定評がある。その功績が認められ日本三大褒章の一つ中小企業のノーベル賞と言われる「東久邇宮文化褒章」を受賞。セミナー講師ナンバーワン決定戦「S-1グランプリ」初代グランプリを獲得。