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松坂屋豊田店と井筒屋黒崎店が閉鎖、百貨店業界で不採算店整理広がる

松坂屋の外観
三越伊勢丹が「三越恵比寿店」(東京都渋谷区)を2021年2月末で閉鎖すること明らかにしたのに続いて、J.フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店が「松坂屋豊田店」(愛知県豊田市)を、井筒屋が「井筒屋黒崎店」(北九州市)を閉鎖することを決めた。写真はgettyimagesJHVEPhoto

 百貨店業界で不採算店の整理に踏み切る動きが広がっている。三越伊勢丹が「三越恵比寿店」(東京都渋谷区)を2021年2月末で閉鎖すること明らかにしたのに続いて、J.フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店が「松坂屋豊田店」(愛知県豊田市)を、井筒屋が「井筒屋黒崎店」(北九州市)を閉鎖することを決めた。

 松坂屋豊田店は21年9月末で閉鎖する。同店は01年10月、豊田市駅西口再開発に合わせて開業したが、近年は減収傾向が続いており、立て直しは難しいと判断した。売り場面積は1万8220平方メートルで、20年2月期の売上高は69億円だった。同店の閉鎖に伴って、Jフロントは約8億円の減損損失を計上する。

 一方、井筒屋黒崎店が入居するビルの運営会社が1月に破産手続きの開始を申し立てたことを受け、井筒屋は同店を8月17日で閉鎖することを決めた。同店は19年8月から規模を7フロアから3フロアに縮小して営業を続けていた。井筒屋は黒崎店の閉鎖に伴い、2億1800万円の特別損失を計上する。