ヤオコー(埼玉県/川野澄人社長)とサミット(東京都/服部哲也社長)は2024年12月、毎年恒例の年末合同記者会見を開催した。2024年は前年に続いて、各種コスト増に起因する商品価格の値上げに見舞われたほか、過去最高水準の賃上げも実施されるなど、難しい経営を迫られた1年だった。両トップは24年をどう振り返り、25年はどのような戦略を考えているのか。会見での発言を抄録する。

24年度(25年3月期)はMD上の大きなチャレンジとして、青果、精肉の仕入れ、値決めの仕方の変更を行った。
生鮮3部門は、売上総利益率は近年伸びているものの、それは即食品や半加工品を増やしたことが大きい。その影響を差し引いて、正味の生鮮食品だけで売上総利益率の推移を確認するよう現場には伝えている。おそらく生鮮素材の売上総利益率は下がっているはずで、その是正のためにも仕入れの仕方の見直しを進めている。
値決めの仕方の変更は、何十年も手を付けてこなかった大きな取り組みだ。その意味で、短期間で簡単に成果が出るようなものではないが、それでも
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