店舗・商品開発のみならず、大創産業はオンラインの領域拡大にも本腰を入れ始めている。2021年4月には、100円ショップ業界初となる個人向けECサイト「DAISOネットストア」を開設。数カ所の大型店を拠点として、全国を対象に商品の配送を行っている。大創産業がオンライン事業を強化する背景とねらい、今後の展望に迫る。
会員登録数は88万人を突破
2021年4月、大創産業は、自社商品を1個単位から販売するECサイト「DAISOネットストア」をオープンした。当初は配送エリアを東京・神奈川・千葉に限定していたが、その後、順次拡大し、10月には全国展開をスタートしている。
実は大創産業はそれ以前から、複数個単位でセット販売を行う「DAISOオンラインショップ」や、300個以上の大量注文を受け付ける「WEB注文サービス」などを運営していた。
これらのサービスは法人・団体が主な利用層であり、個人利用を想定したネット販売サービスは初の試みだ。
DAISOネットストア開設の背景について、商品本部外販・EC部部長の河野慎也氏は「以前から、『店舗の営業時間外でも、好きな時間にダイソーの商品を購入したい』というニーズがお客さまから少なからず寄せられていた。買物利便性の向上をさらに図るべく、DAISOネットストアの開設に踏み切った」と説明する。
DAISOネットストアで取り扱う商品は
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