三菱食品がトップの座から陥落
新型コロナウイルスの感染拡大が始まって約2年半。コロナ禍が長期化するなか、消費者の価値観や生活様式は変化し、それがあらゆる業種・業態に影響を与えている。中間流通を担う卸売業も例外ではない。本稿では、2022年の卸売業売上高ランキングを概観しつつ、食品卸大手各社の業績と今後の戦略を解説する。
今年の卸売業売上高ランキング上位150社を見ると、「収益認識に関する会計基準」の適用により前期との比較ができない企業が多いものの、比較可能な企業の約3分の2が増収を達成しており、ランクイン企業の5分の3程度が減収だった昨年と比べると、徐々にコロナ禍の業績不振から脱している様子が見て取れる。
売上高ランキングの上位企業を見ると、長年トップを維持していた食品卸の三菱食品(東京都/京谷裕社長)が第3位に沈み、医薬品卸のアルフレッサ(同/福神雄介社長)とスズケン(愛知県/浅野茂社長)が第1位と第2位にそれぞれ躍り出ることとなった。第4位は食品卸の日本アクセス(東京都/佐々木淳一社長)、第5位は医薬品卸のメディセオ(東京都/今川国明社長)、第6位は
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