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アパレル一本足打法から脱却、ゴディバの店も手掛けるワールドのプラットフォーム事業とは

「アンタイトル」をはじめ、多くのアパレルブランドを抱えるワールド(兵庫県/鈴木信輝社長)。近年は主力の「ブランド事業」にとどまらず、これまでの事業展開で蓄積したノウハウを外販する「プラットフォーム事業」にも力を入れている。同社は今後、どのような成長戦略を描いているのか。グループの複数の事業会社の社長を兼ね、ワールドのグループ常務執行役員も務める大峯伊索(おおみねいさく)氏に話を聞いた。 

プラットフォーム事業の中間持ち株会社を設立

──ワールド内で複数の要職に就かれていますね。まずはこれまでの経歴を聞かせてください。

ワールド グループ常務執行役員 大峯伊索氏

大峯 1986年にワールドへ入社して以降、ブランド事業に携わり、SPAブランドの運営や新規ブランドの立ち上げ、既存ブランドの改革などを手掛けてきました。2021年4月からは、ミドルアッパー向けアパレルブランドを擁するフィールズインターナショナル(兵庫県)の社長も務めています。

 18年4月にワールドプロダクションパートナーズ(兵庫県:以下、WP2)の社長に就任し、グループの生産プラットフォームを担当してきました。生産プラットフォームは、国内6社8工場のほか、商社機能を持つWP2、中国の生産機能会社の世界時興(上海)貿易有限公司、外販を担うIdiom(イディオム:兵庫県)など計9社で構成され、早期に黒字化を達成しています。

 ワールドには、商品づくりや店舗設計、店舗運営、販売など、川上から川下まですべての機能を自前で担ってきた長年の実績とノウハウがあります。18年9月の再上場の直前から各機能のプラットフォームを外販しはじめ、21年度の外販売上高は約190億円にまで拡大しています。

──プラットフォーム事業を急激に加速させていますね。

大峯 はい。22年4月には、複数あるプラットフォームを束ねてプラットフォーム事業の成長にドライブをかけるべく、中間持株会社としてワールドプラットフォームサービス(兵庫県:以下、WPS)を設立しました。WP2の社長を務める私が社長を兼任することとなり、プラットフォーム事業での担当領域が川上から川下まで広がっています。

──ワールドが自社のプラットフォームを外販する目的はなんですか。

大峯 国内のアパレル市場が

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