今年4月、ドイツ発のミールキット宅配事業などを展開するハローフレッシュグループ(HelloFreshグループ:トーマス・グリーゼルCEO、ドミニク・リヒターCEO)が日本に参入した。日本国内にもすでにミールキットを提供するプレイヤーが存在するなか、同社はいかに支持を得ていくのか。ハローフレッシュ・ジャパン(東京都)のウォン・ジョンCEOに話を聞いた。
「日本はアジアで最も成長余地が大きい」
ハローフレッシュグループは2011年11月にドイツ・ベルリンで創業。「食のあり方を変革し続ける」をミッションに、ミールキットを中心とした食品EC事業を手掛け、17年11月にはフランクフルト証券取引所に上場を果たした。すでにドイツ以外に、オランダ、ベルギー、フランスなどの西欧、英国、イタリア、北欧、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどに事業エリアを広げ、22年3月時点でアクティブユーザー数は約850万人に、累計販売食数は約10億食に上っている。
そして今回、17カ国目、アジアで最初の進出国として参入したのが日本だ。新たな進出国に日本を選んだ理由についてウォン・ジョンCEOは「アジア諸国の調査を通じて、最も潜在市場がある国だと考えた。食への感度が高く、一方でミールキットの普及は全世帯の数パーセントといまだ低く、今後の成長余地は非常に大きい」と説明する。
共働き世代の増加などを背景とした食事の準備における時短ニーズの高まりから、日本でもすでにミールキットの開発・販売が進んでいる。ECではオイシックス・ラ・大地(東京都)や生協が積極的な商品開発で支持を伸ばしているほか、多くの食品スーパーでもミールキットの売場を設置するようになっている。
そうしたなか、ミールキット定期宅配「ハローフレッシュ(HelloFresh)」は日本でどのようなサービスを展開しているのか。
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