新型コロナウイルス(コロナ)感染拡大下で日常を支える業態としてあらためて存在感を発揮したドラッグストア(DgS)。2022年は、お客が「安さ」をDgSに求めていることが明らかになった。各社のブランドパワーを見ていこう。
ウエルシアがトップを維持
DgSのSEIスコアランキングでは、昨年首位だった「ウエルシア」(企業名:ウエルシアホールディングス)が今年もトップを堅持した。スコアを0.1ポイント(pt)伸ばし、1.4となった。2位の「マツモトキヨシ」(企業名:マツキヨココカラ&カンパニー)が昨年から横ばいの1.2であったことから、ウエルシアがその差を広げた形となった。この2社のみが、全国のSEIスコアで1以上を記録していることから、DgS業界において、ブランドパワーという側面から見ると、「ウエルシア対マツモトキヨシ」という構図になっている(図表❺)。
3位以下も順位争いが熾烈で、昨年3位のサンドラッグは順位をキープし、昨年5位だった「ディスカウントドラッグコスモス」(企業名:コスモス薬品)が今年は4位。昨年4位だった「スギドラッグ」(企業名:スギホールディングス)は5位に順位を落とした。
「安さ」が重要視されPBへのニーズ拡大
各チェーンの詳細に入る前に、SEIスコアへの貢献度の高い属性項目を見てみよう(図表❻)。DgSのブランドイメージ属性項目は全15項目。そのうち、2021年、20年ともに最も重要な項目として挙げられていたのが「買いたいものがすぐ見つかる/商品を見つけやすい」だったが(22年同項目は2位)、22年は
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