静岡県西部を本拠とする遠鉄ストア(静岡県/宮田洋社長)が、フード&ドラッグを志向した新たなフォーマット開発に注力している。今年4月にその第1号店を浜松市内にオープンし、順調な滑り出しを見せている。同店の全貌と、遠鉄ストアのフード&ドラッグ戦略の方向性についてレポートする。
“食品強化型マツキヨ”の誕生
静岡県下最大の人口を誇り、遠州地方の中心都市となっている浜松市。市街地から北へ5kmほど離れた遠州鉄道線「さぎの宮」駅の目の前に、4月21日、あるドラッグストア(DgS)が新規オープンした。
店名は「マツモトキヨシさぎの宮駅前店」(以下、さぎの宮駅前店)。マツキヨココカラ&カンパニー(東京都/松本清雄社長:以下、マツキヨココカラ)が今年初めから展開している新デザインを取り入れた店で、シックな外観が印象的だ。しかしこの店、単なる“マツキヨの新店”ではない。
実は、同店を運営するのはマツキヨココカラではなく、浜松市を本拠に静岡県西部と愛知県東部で30店舗超の食品スーパー(SM)を運営する遠鉄ストアである。
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