ダイヤモンド・ホームセンター7月号の第1特集は、「イマドキDIYが市場を創る!」。
DIYがいま、女性、若い世代が牽引するかたちでブームになりつつあります。と言っても、従来の補修ニーズや木工中心のDIYとは様相が大きく異なります。
彼女彼らが注目しているDIYとは、オシャレな壁紙を貼ったり、家具をペイントしてリメークするなど、自分の住まい空間を、自分らしいオリジナルなものに変えようという行為。つまり、インテリア寄りのDIYです。だからそうした人々は、DIYを“オシャレでかわいい”ものと捉えているのです。
このDIYイメージの大変化は、まさしくHCにとって空前のチャンスと言えるでしょう。なぜなら、従来型DIYの担い手である50−70代男性中心の市場は先細りするなかで、新しいマーケット、若くて新しい客層が、業界の目の前に広がっているからです。
ただこのイマドキDIYのニーズは、従来型のHCのままでは取り切ることができません。必要なものがすべて揃わないからです。
このマーケットを取るためにHC各社はどうすべきなのでしょうか。①カインズ鶴ヶ島店、②DIY FACTORY、③東急ハンズ、④セリア、⑤嘉穂無線、⑥ハンズマン、⑦輸入壁紙専門店WALPAを取材し、その答えを導き出しました。
また、DIYが手軽に楽しくオシャレに住まいを変えられることを伝えるタレントの大桃美代子さんにインタビュー。ご自身のDIY遍歴にも触れながら、イマドキDIYをモノにするためにHCに望むことなどを尋ねました。
また特集2は「新しい乗り物作れ!専門店開発譚」として、HC企業が展開する専門店戦略を特集。ダイユーエイト、カンセキ、エンチョーの戦略と業態確立までの軌跡を尋ねました。また注目専門店として、いま急成長中の工具専門店「アストロプロダクツ」の戦略に迫ります。整備用工具というニッチマーケットにも関わらずすでに全国45都道府県130店舗を展開し、年間20−30店舗を出店。超ローコスト出店と、タイムマシン経営、儲かるPB戦略とユニーク三昧の同社戦略はたいへん面白いです。
このほか、上場有力5社の15年度の戦略をまとめた「DHCスペシャル」、商品の差別化が難しい時代にイノベーティブな商品開発を実現するための、新しい手法「デザインシンキング」を特別企画としてお届けするなど盛りだくさんの内容です。
ぜひ、ご一読、そしてご精読をお勧めします。