「弁護士ヘルプ」というサイトを訪ねると、「セクシャル・ハラスメント」(セクハラ)のような「ハラスメント」の種類は実に26に上るという。以下に、名前だけ記しておきたい(詳しい内容を知りたい方は同サイトをお訪ねください)。
http://bengoshihelp.com/harassments/
・セクシャル・ハラスメント
・パワー・ハラスメント
・マタニティー・ハラスメント
・セカンド・ハラスメント
・リストラ・ハラスメント
・スモーク・ハラスメント
・アカデミック・ハラスメント
・キャンパス・ハラスメント
・モラル・ハラスメント
・ジェンダー・ハラスメント
・テクスチュアル・ハラスメント
・アルコール・ハラスメント
・ペット・ハラスメント
・エイジ・ハラスメント
・シルバー・ハラスメント
・マリッジ・ハラスメント
・ドクター・ハラスメント
・スメル・ハラスメント
・エアー・ハラスメント
・ブラッドタイプ・ハラスメント
・テクノロジー・ハラスメント / テクニカル・ハラスメント
・エレクトロニック・ハラスメント
・カラオケ・ハラスメント
・ゼクシャル・ハラスメント
・レイシャルハラスメント(人種ハラスメント)
・パーソナルハラスメント
これだけの数の「ハラスメント」の存在を目にすると、さすがに笑うしかない。
要するに、自分の気に入らない相手を誹謗中傷したり、いじめたりするための、“因縁づけの理由”が「ハラスメント」という単語の前にあるだけのような気がしてくる。
私の若い時には、こんな言葉はなかったので、今ほど息苦しい生活ではなかったように感じていたが、きっとそれは勘違いなのだろう。
20年以上前にも同じような行為は確実にあったからだ。
ただ、「ハラスメント」という言葉の登場とともに、他人を傷付ける言いがかりの理由がしっかりと分類されただけ、と思い直すに至った。
そう考えると、将来、「ハラスメント」という言葉がたとえ死語になっても、気に入らない相手が地球上に一人もいなくならない限り、人間社会では、同じようなことが繰り返されるに違いない。