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アークス、ベルプラスを経営統合!

 9月1日、アークス(北海道/横山清社長)は岩手県(18店舗)、宮城県(7店舗)に店舗を展開するペルプラス(岩手県/澤田司社長)と経営統合したと発表した。

 これにより、アークスは、傘下にラルズ(札幌市)、ユニバース(青森県)、福原(帯広市)、道北アークス(旭川市)、東光ストア(札幌市)、道南ラルズ(函館市)、道東ラルズ(北見市)、篠原商店(網走市)、ジョイス(岩手県)、エルディ(札幌市)、イワイ(札幌市)、ベルプラスの12の事業会社を抱える食品スーパーマーケット(SM)企業になった。

 318店舗(北海道204店舗、青森県35店舗、岩手県69店舗、秋田県2店舗、宮城県8店舗)。売上高4800億円、経常利益155億円(ベルプラスの半期分含む)という一大企業の誕生。すでに北海道26.8%、青森県27.5%、岩手県40.2%と1道2県で最大のシェアを獲得している。

  同社の三浦紘一会長は、「今回の統合は東日本への展開エリア拡大に向けての基礎固め。300店舗を超えたが、今後も店舗数を増やし、仲間を増やしたい」とさらなる拡大を表明している。

 また同社の横山社長は、「これからはそこそこの規模で生き残った企業同士の対戦。ここからが分かれ道になる」と襟を正す。

 アークスは「規模は大事」としながらも、勝ち残りの切り札として掲げるのは“地域密着”だ。「最終的には地域との信頼関係がモノを言う。地域のライフラインとして、地産地消に努め、消費者の生活を守ることがなによりだ。我々が苦労をすればするほど消費者の方々は喜んでくださる」(横山社長)。

 売上高5000億円に手が掛かり、長期的には「アークス東日本」(仮称)として1兆円を目指すアークスのM&A(合併・買収)は、さらに進むものと予測できる。その中で、ジョイスやベルプラスのように展開エリアがオーバーラップする企業は統合していく考えも明らかにしている。

 さて、同社が加盟するCGCグループ(東京都/堀内淳弘代表)内では、アークスの成功に刺激を受けてか、いまや続々と合従連衡が進んでいる。

 先輩格としては、2013年10月に原信ナルスホールディングス(新潟県)とフレッセイホールディングス(群馬県)の統合で発足したアクシアル リテイリング(新潟県/原和彦社長)だ。

 また、遡る2012年には、伊徳(秋田県)とタカヤナギ(秋田県)はユナイトホールディングス(秋田県/塚本徹社長)を設立し、経営統合。

 さらに2014年7月1日には、東北地方に本拠を構えるSM企業のマエダ(青森県)、マイヤ(宮城県)、おーばんホールディングス(山形県)、キクチ(福島県)の4社が経営統合してマークスホールディングス(宮城県/前田恵三社長)を新設すると発表。ランドローム(千葉県)、スーパーマルモ(茨城県)、サンユーストア(茨城県)の3社は業務資本提携し、共同仕入会社を設立するという。

 混沌とするSM市場において、こうした合従連衡の動きは今後も止まらないものと予想される。