選ばれて職を得た公人は、何があっても任期途中で自ら投げて辞めてはいけない。
何よりも、多くの選挙民からの支持に応えなければならない。それが嫌なら、初めから立候補をするべきではないだろう。
権力を持つ者は、権力に応じた以上の責任を果たさねばいけないからだ。
ところが残念なことに、この数年を振り返っても実に多くの政治家が任期途中で辞任している。
軍隊で言えば敵前逃亡だ。
聞けば、それぞれに想像も及ばない理由があるかもしれない。
しかし、私の目には、病気を除くほとんどのケースが私利私欲を求めた自分勝手の成れの果ての姿にしか映らない。
彼らが興味深いのは、任期途中で辞任しながらも、その人気を背景にまた責任あるポジションに戻ってくる、あるいは戻ろうとする傾向があることだ。
選挙人は、とかく過去のことを忘れてしまいがちだ。
1年前のことでさえ、ほとんど覚えていない。
けれども、どの選挙も、激動の渦中にある日本の将来を決める1票に違いない。
その票を投じる前に被選挙人の過去を再度しっかりと確認しておきたい。
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