便利な時代になったもので、「スカパー!」や「WOWOW」または「NHK衛星放送」に加入すれば、テレビを通じてオンタイムで世界一流のスポーツの試合を観戦できるようになった。
私としても、時間が許す限り、ボクシングならマニー・パッキャオ、野球ならニューヨーク・ヤンキース、競馬なら凱旋門賞、ゴルフならフィル・ミケルソンを映し出す画面にチャンネルを合わせてしまう。
あるいは、日の丸を背負う日本代表が世界トップアスリートと競い、奮闘する姿にも感動させられるものだ。
それに引き換え、昨日(4月7日)の国内スポーツと言ったら…である。
イベントを盛り上げようと、必要以上に華々しい演出をする主催者や放送局の考え方も分からなくはないけれども、その試合内容を見ると、〈看板に偽りあり〉で、お粗末千万、がっかりさせられる。
昨日は、特にこの傾向が強く、世界ボクシング協会(WBA)バンタム級タイトルマッチを筆頭に、プロ野球、桜花賞、プロゴルフも世界のキラーコンテンツとの比較では足下にも及ばないものが目立った。
テレビのコンテンツの国際化やボーダーレス化は、確実に進んでいる。
そんな世界の一流コンテンツと伍して視聴率を獲得するためにしなければならないことは、羊頭狗肉まがいの宣伝ではないはず、と切に思う。