冬場の今時分は、毎週週末には、大きなマラソン大会が開かれ、昼の時間ともなれば、どこかのTV局が生中継で実況している。
日本人選手も見事な活躍を見せている。埼玉県庁勤務の川内優輝選手は優勝を繰り返し、2月24日に行われた東京マラソンでは前田和浩選手(九電工)が2時間8分の好タイムでゴール――。
いままさにマラソン・ジョギングブームが到来している。
15歳からジョギングを始めた私ではあるが、最近はブームに逆らうように、以前のようにがむしゃらに走ることはやめるようになった。
特に冬の早朝に早起きして走ることはしていない。50歳手前に来て、さすがに身体が「やめて」と叫んでいると感じるようになったからだ。
そういえば、“ジョギングの神様”と言われたジェームス・フィックスさんは、ジョギング中に心筋梗塞を起こし、52歳の若さで逝ってしまった(1984年)。
そんな怖さも理由の一つだ。
今は、ルーチンワークとして日課に組み込んで無理矢理走るのではなく、走れそうな余裕のあるときに余裕をもってジョギングをするのが身体には良いのではと思えるようになっている。
シドニー五輪女子マラソンの金メダリスト、Qちゃんこと高橋尚子さんもこんなふうに言っている。
「始めから無理な目標をつくらないことが大事です。やりたくなければ休んでもいいんです。綺麗に咲いている花を見たら止まってもいい…」。
走るのが大好きなみなさんも、そんなことを心掛けながら、無理せず、楽しくジョギングライフを楽しんでいただきたいものである。
と、負け惜しみのような結論になってしまった。