金曜日(12月7日)のBLOGでは、不惑を迎えたホームセンター市場について言及した。
書きながら、考えていたのは、ドラッグストア市場でも似たようなことが起こっているという事実だ。
現在、ドラッグストア市場は、ホームセンターで言えば、“黄金期”に当たると言っていい。日本チェーンドラッグストア協会(東京都/関口信行会長)の発表によれば、2011年度の日本のドラッグストア市場の規模は5兆8000億円で対前年度比3.1%増と11年連続で成長を重ねている。
ドラッグストア市場とホームセンター市場の共通点を挙げるなら、その店舗の同質性(=セイムストア)だ。A社、B社、C社の店舗内に目隠しされて連れて行かれたならば、たぶんどの企業なのかを特定することは難しい。それほど、同質性の高い店舗が多い。
しかしながら、団塊の世代が65歳に到達し、65歳以上の高齢人口が3000万人を突破した超高齢社会の中では、市場の成長性の方がドラッグストア各社の規模拡大速度を上回っており、飽和(オーバーストア)にはいたっていない。
いまのところ、市場の成長に便乗する形で、多くの企業が存在しており、大きな努力をしなくともそれなりに成長することもできる。
ただ、健康に関する需要がいかに伸びているからと言って、今後、永久に青天井であるわけではない。
どこかで成長は止まり、ホームセンター市場同様に同質飽和化(オーバーセイムストア)の状況に陥ることになる。そこから先は、いつかきた道である。
ということは、この市場成長の追い風をしっかり受けながら、かつ、しっかりした差別化策を打っている企業こそが有望株と言える。
実際、市場には、数社ほど、そんな企業を見ることができるが、まだここでは実名は挙げないことにしたい。