本日4月25日、イオン(千葉県/岡田元也社長)は、千葉県船橋市に「イオンモール船橋」をグランドオープンした。核店舗のGMS(総合スーパー)イオン船橋店と160の専門店から構成されるコミュニティ型ショッピングセンターだ。
「地域で一番私にピッタリが見つかるお店―Fits Me―」をコンセプトに、とくにシニア層に向けて、グループ企業が専門性の高い売場とサービスを提供していることが特徴だ。
「イオンモール船橋」内には、「シニアシフト」を標榜する売場やテナントは数々あるが、特に異彩を放っているのはイオン直営のメガネ店第一号の「オプトバリュ」である。
イオン船橋店の1階に15坪で展開。アクティブでオシャレ感度の高いグランドジェネレーション(=シニア世代)向けに約800アイテムを揃えている。月間売上目標は500万円で年間では6000万円だ。
以前、イオンの店舗で低価格の老眼鏡を扱ったところ、売れ行きが余りにも好調だったために、メガネ店の開発を模索していた。
さて、「オプトバリュ」の最大の特徴は、遠近両用メガネを即日渡しできるスピードだ。乱視が入っている場合は、その限りではないが、在庫を多めに抱えることで、ショッピングセンターで買物をしている1~2時間での持ち帰りを可能にした。
売りは、オンデーズ(東京都/田中修治社長)などのメーカーと共同開発したナショナルブランドの低価格商品であり、レンズは3800円のワンプライス。フレームは980円から9980円。デザインにもこだわり、ふちのないツーポイントタイプなどスタイリッシュな老眼鏡を幅広く取りそろえている。
そして、今後「オプトバリュ」としてのプライベートブランドづくりにも乗り出すという。
イオンは、この一号店を皮切りにメガネ店の多店舗展開のスタートを切る。3年間で200店舗が当面の目標で、「ショップ・イン・ショップ」「モール内のテナント」「フリースタンディングの路面店」などいくつかの形態で出店を進める。
65歳以上の市場は、次の10年間で4%以上増えると見込まれる。
イオンは、そうしたシニア層への支持獲得に向けて確実に具体的に動き始めている。