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ファーストリテイリング2012年8月期上期決算実況中継(3) 2020年、売上高5兆円、経常利益1兆円

 ここで、ユニクロがめざす服、売場・サービスとは、どういうものかを改めて確認したい。

 ユニクロの服は「MADE FOR ALL」。「服装における完成された部品であり、着る人の価値観から作られた服、世界中のあらゆる人のための服」だ。

 ユニクロの売場・サービスは、美意識と超合理性の売場「新しい着こなし」を提案していきたい。

 今後の商品力の強化については、商品企画(マーチャンダイジング、リサーチ&デベロップメント)、商品計画、マーケティング、生産と販売・店舗の連動体制を強化していく。よりいっそう製造小売業としての強みを生かしていきたい。

 

 アフォーダブルラグジュアリー事業は、《セオリー》《コントワー・デ・コトニエ》《プリンセス タム・タム》をひとつの経営体制に統合し、各ブランドが各地域で相乗効果を生み出し成長する体制をつくりたい。

 たとえば、《セオリー》事業はヨーロッパ、アジアにも本格展開する。《コントワー・デ・コトニエ》事業と《プリンセス タム・タム》事業は、フランスを中心にヨーロッパ全土で展開する事業基盤をつくると同時に日本での展開、アジア地区での展開、米国での展開も進行する。

 

 g.u.事業に関しては、銀座旗艦店が3月30日にオープンした。売場面積450坪、5階全フロアというものだ。

「ファッション性と超低価格」を兼ね備えたブランドとして事業拡大を期待している。TVCMの効果もあり、知名度が飛躍的に向上している。2012年8月期の売上高は500億円突破を見込み、来期以降は年間50店舗以上の出店をめざす。当然、海外進出も視野に入っている。

 

 こうした事業活動と同時にCSR活動などの社会貢献活動も積極的に進めていきたい。

 服の企画・生産・販売を通じて、「世界を良い方向に変えていく」。

 現状は、ユニクロ復興応援プロジェクト、全商品リサイクル、ソーシャルビジネス、障害者雇用、生産工場における労働環境モニタリング、環境保全活動などを実施している。

 

 われわれは真のグローバルブランドをめざしたいと考えている。

 ここで言うブランドとは、お客様、商品、店舗、社員、会社、経営者、企業活動のすべてだ。企業の精神そのものを買ってもらい、企業として永続的に支持されることをめざしたい。

 服と言ったらユニクロを想起してもらえるように、より努力する。

 

 こうした体制でわれわれは、世界一をめざす。

 2020年、売上高5兆円、経常利益1兆円が目標だ。

 

 ユニクロはあらゆる人が良いカジュアルを着られるようにする新しい日本の企業であり、服を変え、常識を変え、世界を変えていく。