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外国人が大活躍

(芸能界に詳しい)Tさん「日本語がうまい外人の走りといえば、ロイ・ジェームスかな」

 

私「ニッポン放送の『不二家歌謡ベストテン』は子供のころによく聴きました。って、ロイ・ジェームスさんは、日本生まれだし、日本の大学を卒業しているし、日本人ですよ」

 

Tさん「そんなことないよ。トルコ籍だったんだが、日本に帰化したんだよ。あのルックスで日本語を知的に上手に話せるという意味では度胆を抜かれたよな」

 

私「その後、ゴールデンハーフのメンバーだったエバさん、インド人の演歌歌手のチャダさん、台湾からはテレサ・テンさん、香港出身のリンリンランラン、アグネス・チャンさんなんかが日本の芸能界で一斉を風靡しましたよね。でも日本語はそれほどうまいという印象は残っていませんけど」

 

Tさん「びっくりしたのは、デーブ・スペクターだよな。あんなに流暢に日本語をしゃべることができる外国人がいたなんて。聞けばABCテレビの番組プロデューサーだろ。一時はCIA(アメリカ中央情報局)の一員じゃないかって説も出たもんな」

 

私「確かに『笑っていいとも』で初めて彼を見た時には、アフレコかと思いましたよ。それほど巧妙に日本語を操っていましたね」

 

Tさん「そこから先は、日本語会話がうまい外国人はたくさん出てきたね。アフリカ勢も力をつけてきたりして。ギニアの元外交官だったオスマン・サンコンやベナン出身のゾマホン・ルフィン、とかすっかり外国人タレントは日本の芸能界にはポジションをつくった感があるよな」

 

私「ボーダーレスですよ。ボーダーレス。そういえば、外国人が活躍しそうなのは流通業界も一緒ですね。この前、テレビを観ていたら、イオン(千葉県/岡田元也社長)が2020年までに本社勤務の社員の構成比率を現在の3%から50%に引き上げるって発表しました。新卒の採用試験にはホントに多くの国からエントリーがあるようです」

 

Tさん「そうだよな。日本の若者は大変だよ。景気が悪くて、就職すること自体が狭き門なのに、それに加えて海外の優秀な人材とも競わなければいけない。そう考えると、学生のときにこそ力をつけておかないとなあ」

 

私「サラリーマンだって大変ですよ。イオンにはイオングローバルSCM(千葉県)のジェンク・グロル社長。西友(東京都)にはスティーブ・デイカスCEO(最高経営責任者)。2人ともマネジメントが優秀なだけでなく日本語がうまい。冗談も言えれば、喧嘩もできる。こうした人材がある日突然、上司になってやってくるんですから」

 

Tさん「国際化の波は俺たちのほんとにすぐそこまで押し寄せているよな。俺も石川遼くんのように『スピードラーニング』から始めるか」

 

私「ええっ、本当ですか?」