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お酒の話(1)

 尿酸値が高いため、30代の前半からビールを飲むことはほとんどない。

 一緒に飲む方には、そのことを断ったうえで、ビールとは違うアルコールで乾杯する生活を長く続けている。

 このBLOGの読者にも思い当たる節がある方がいらっしゃるのではないだろうか?

 私のような仕事をしていると、春夏秋冬、日本全国、とにかく飲酒の機会には事欠かない。

 取材先の方、メーカーさん、コンサルタント、デザイナー、ライターなど…もちろん友人、知人と飲むこともある。別に威張れるものではないけれども、体力と金力があり、調整さえしなければ、毎日でもスケジュールを埋めることができる。

 一緒に飲む人は、頻度の高い方とそうでもない方に分かれる。高い方であれば、年間5~6回は酒席をともにしているだろう。正確にカウントしているわけではないが、もっと多い方がいるかもしれない。

 でも、ビジネス関係の方の場合は、私の尿酸値のことを、すっかりと忘れてしまっていることが多く、居酒屋に入って最初にオーダーする前にビールを頼まない理由を初めから説明しなければならない。
 

 それはそれでいい話のきっかけとなるのでかまわないのだが、気の置けない親友の場合は、「お前はビールを飲めないから。何にするんだ?」と初めから聞いてくれる。

 年に1回会うか会わないのにである。

 そんな時に、言葉には出さないものの「お前と付き合っていて本当によかったよ」とありがたく感じるのである。