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「中京圏は考えていない。海外出店もない。M&Aもないだろう」とライフコーポレーション岩崎社長は言った

 ライフコーポレーション(大阪府)の岩崎高治社長は、現在2013年2月期から始まる第4次中期経営計画を策定中だ。

 新中期経営計画を策定するに当たっては、2~3年間ではなく10年後の長期間を想定している。

 ①店舗戦略検討部会、②商品戦略検討部会、③顧客満足向上検討部会、④働き方検討部会、⑤次世代対応検討部会、⑥コスト適正化検討部会という6つの分科会を設け、10年後には中堅に育っている若手社員も参加させ、呻吟しているのだという。

 すでに発表している通り、ライフコーポレーションの10年後の目標(連結)は、拡大戦略を推進することで、首都圏200店舗、近畿圏200店舗、合計400店舗で年商8000億円、経常利益200億円を達成するというもの。この間、既存店舗の改装も積極的に進める。

 現在の数字が首都圏97店舗、近畿圏126店舗、合計223店舗。2012年2月期の予想(連結)が年商5013億円、経常利益102億円なので、次の10年で売上、利益ともにほぼ2倍増という成長デザインだ。

 拡大戦略は、基本的には自主独立路線だと言うが、「いい話があれば検討したい」(岩崎社長)とM&A(合併・買収)も完全に否定しているわけではない。

 「でもあまり案件がないんですよ」と話すのは岩崎社長。

 「ちょっと先に大きな話が待っているのではないですか?」と記者の一人が水を向けると「いやいやいやいや」とかぶりを振った。

 このところ食品スーパー業界トップの売上を誇るライフコーポレーションをめぐっては、A社やY社などとのM&Aの噂が絶えない。

 どれもまことしやかな理由がついているので、「さもありなん」と思えてしまうのだが、岩崎社長は「中京圏は考えていない。海外出店もない。(可能性は否定しないが)M&Aもないだろう」と断言した。

 人材の教育育成や商品開発などの内部充実に力を入れながら、1店舗1店舗を地域一番店に育て上げ、着実に成長したいとしている。