パソコンの自動翻訳機能って凄いと思う。
これまで一生懸命、外国語を学んできたのは、いったい何だったのかと真剣に考えさせられてしまう。
海外のサイトに記された情報も「日本語に翻訳する」のボタンをクリックすれば、一気に全邦訳を表示してくれる。
いまのところ、翻訳機の和訳を学校的に採点するなら35点くらいの感じであることは否めない。けれども、わけ知った業界内の話なら、翻訳前の英単語と自動翻訳機の和訳を見比べながら、たぶんこういうことだろう、と想像を巡らせれば、内容をほぼ完全に理解することができる。
私が凄いと思っている理由は、ここだ。
しかも、今後、翻訳機能はどんどん進化していくはずだ。
自動翻訳機能によって、発信者の情報の出し方も変わっていくような気がする。
たとえば、例文をたくさん用意しておき、ブランクの中に単語を埋めさえすれば、どんな言語にも正確に翻訳するといったことは、いまの技術を使えば簡単にできるはずだ。
ということは、情報発信者は、たいした語学力がなくとも、世界同時に共通の情報を流すことができるようになるはずだ。
<(日付)>、<(場所)>に<(名称)>が<(動詞)>しました。
日付、場所、店名、動詞を< >に入れれば世界中に世界中の言葉で発信することができるなんてことは単純で簡単だろう。
<12月4日>、<千代田区神保町>に<フリードマン神保町店>が<オープン>しました。
もちろん、文学の世界のように言葉を芸術的にとらえる場合は、自動翻訳機では難しい。また、会話については、まだまだ自動翻訳は厳しいかもしれない。
けれども、ビジネス用の発信で複雑な文章でなければ、いますぐにでもできるような気がする。
でも、そうなったときには、人間の能力はまたまた衰退していくんだろうな。